あとがき


いやー。
終わりましたね。
日がちょっと開いちゃってすみません。ちょっと2〜5日の間まで長野に行ってて、最終話は半ば大急ぎで仕上げたんですよね。なのでちょっと、ほとぼりが冷めたころにちょこちょこ細かいところを書き直したりするかもしれません。……が、とりあえず、「ぼくのいる場所」はひとまず完結です。
最初、最終話の下書きを書き終わったときは、すごい達成感と解放感に包まれて、思わずその辺を小躍りしたりしていたのですが、いざ今になって落ち着いて見ると、なんかどことなく空虚感を覚えるというか、まだもうちょっと書いていなければいけないような感覚に襲われて、複雑な気分になるんですよね。

まぁ、でも、2003年の5月から書き始めたと書いてあったので、実質7年間くらい書き続けていたわけですから、言ってみれば「ぼく場所」を書いている状態というのが当り前だったのが、急に解放されたということで、そんな気持ちになるのも当然かもしれません。そういう意味では、「ぼくのいる場所」という作品は、その当時の自分の物の考え方とか、当時自分の中で思っていたこととか、そういうものが反映された、いわば僕の歩んできた証、僕の生きてきた証とも言えるかもしれません。大げさに言えば。

結末について

結末について、というか、伏線をどう回収するかとか、どういうオチの付け方にするかっていうのは、もう第2章くらいを書いた段階でもう考え付いたんですけど、でもやっぱりただ思いつくのと書き続けていくのってのは本当に違ってました。

そもそも最初書き始めた時には、まさかこんなに長くなるとは思わなかったし、せいぜい1章5話で全8章がせいぜいかなーアハハ、なんて風に甘く考えていたら、やっぱ自分自身納得できなかった部分もあって、どんどん描写も長く細かくなって……それに伴い、自分でも書いていて飽きないように、常に自分を裏切るようにして、展開を「こっちの方が面白いか? こういう風に変えたら?」と二転三転させていくことになって……でも最後は、やっぱり一周して、元の鞘に落ち着いたという感じです。でも、一周したら一周したで、それだけの話の厚みも増したように感じます。

書いていく途中で……というよりは、「もし夜が来ても」というサイトを運営していく途中で、本当に、様々な人たちがMOTHER界隈に現れては、僕の前を通り過ぎて行きました。それぞれがそれぞれのやりたい事を持って、別々の道を歩いて行ったように思います。別に、それがいけないだとか悲しいだとかそういう話に持っていきたいわけではなく、僕は、こうやって自分がMOTHERというジャンルを通じて色々な人に巡り合えたというのが、まさしく奇跡のように思えるんですよね。「MOTHER」という共通項の他には、立場も違えばつながりもなかった僕たちが、こうして出会えてきたということ自体に、僕は例えようのない感動を覚えるんです。皆さんに出会うことができて僕は本当に嬉しいです。

これからについて

次はなにを書くか、ということについては、正直なところまだ何も考えてません。MOTHERのSSは、これからも思いついたときに書いていきたいなぁとは思っているんですが、またオリジナルの話を書くかもしれないですし、それがいつになるのかもまだちょっと何とも言えないです。……なので、当分はこの日記をメインに更新していくことになると思います。あとは、右の方にtwitterの更新状況が表示されてまして、そっちの方は常時(本当に頻度高めに)更新されていると思うので、もしかすると見ると楽しいかもしれないです。……ちょっと僕の本性丸出しなんで、かなりの確率でガッカリさせてしまうかもしれないんですけど。
というわけで、ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。